ねぇトモシ!
友達に「プラスティック・メモリーズは泣けるからオススメ!」
って言われたんだけど、実際どうなの?
わたしは泣ける作品とは思わないかな。
作品をどう捉えるかは自由だけどね。
じゃあどんな作品と思ってるのさ?
「自分の生き方を考えるきっかけをくれる作品」
わたしなら、そう言ってオススメする。
なんか、すごく印象が変わる気がする。
この作品は「泣ける」と思って見ると損をしやすいよ。
「プラメモ」は好きな作品だし、せっかく見るなら良い時間を過ごしてほしいんだ。
だからそのための方法を解説するね!
うん!よろしく!
【この記事を読むメリット】
- 「プラスティック・メモリーズ」の本質を知れる
- 作品を正しく楽しむ方法が分かり、見たことを後悔しなくなる。
- 正確な作品の情報を伝えることができるから、あなたがオススメした相手も楽しめる!
注意!
この記事にはネタバレも含まれています!
(致命的なものではありませんが)
「プラスティック・メモリーズ」ってどんな作品?
【ジャンル】切ない純愛のSF |
【話数】13話 |
【制作】動画工房 |
【放送】2015年 |
【U-NEXT評価】星4.5/5 |
【U-NEXT配信期限】2021年11月21日 |
配信期限は2021年1月時点のものです。正確な情報は公式サイトにてご確認ください。
【あらすじ】
アンドロイドが当たり前に用いられる近未来。
水柿ツカサは親のコネで、高性能アンドロイド「ギフティア」の製造会社に入社する。
ギフティアが高性能と言われる理由。
それは、人間に近しい権利すら与えられているほどの「心」を持っていることだった。
しかし、ギフティアには耐用時間である「81,920時間」を経過すると、記憶と自我が壊れはじめ、暴走するという「欠陥」もある。
ツカサの仕事は少女型のギフティアである「アイラ」とコンビを組み、耐用時間を迎えるギフティアを停止させ、ユーザーから回収することだった。
「心」があるゆえに、「愛」や「絆」が芽生え別れに苦しむユーザーとギフティアに出会うツカサ。
死に別れにも等しい光景をもたらす自分の仕事に彼は戸惑う。
しかしツカサも彼らと同じように、どんな状況であろうと相手に敬意を払うアイラに惹かれていく。
想いを自覚してまもなく、ツカサはアイラに残された時間がわずかであることを知るのであった。
この作品の「本質」とは
ここまで読んでどう思った?
いや、これゼッタイ泣ける展開だよね?
この作品に「泣ける要素」があることは否定しないよ。
でも、「要素」であって「本質」じゃない。
はい?
あまりにも展開が予想しやすいと思わない?
だって「主人公とヒロインに別れが来るんだろうな」ってすぐに考えつくし。
しかも「泣ける作品」と思って見るとそこで冷めやすいんだよね。
「うわ、あからさま過ぎ…」って。
まあ、たしかに……
これは、見方が間違っているから起こる「事故」
だからこそ、正しい情報ーー「製作者の伝えたいこと=本質」をきちんと知ってから見れば最後まで楽しめるよ!
「本質」とは製作者が伝えたい「メッセージ」
わたしが何度も言っている「本質」とは製作者が伝えたい「メッセージ」です。
わたしは記事の最初に「プラメモ」を「自分の生き方を考えるきっかけくれる作品」と例えました。
これこそがメッセージ=本質です。
解釈の理由
わたしがなぜ製作者のメッセージを「生き方を考えるきっかけをつくってほしい」と解釈したのかを説明しますね。
ギフティアの耐用時間の設定が暗示するのは「寿命」。
これは、長さは違えど現実のわたしたちも同じですよね?
命には必ず終わりがあり、別れが訪れます。
ギフティアとわたしたちが異なるのは残り時間が明確かどうかだけ。
そして、アイラの時間(寿命)が残りわずか知り、ツカサは選択を迫られます。
選択とは「どう生きるか」を決めること。
これまでの仕事と同じように辛い別れが待ち受けていること明白です。
それでもアイラと共にいるか、心を守るために距離を置くか。
この選択こそ、わたしたちへの言外の問いかけ(メッセージ=本質)です。
「あなたは何を選び、どう生きますか?」
この問いかけに対するツカサとアイラの「答え」を見届けるのが、この作品の「内容」。
わたしたちは、この「本質」
彼らの「答え」と製作者の「問い(メッセージ)」を受け取ること
こそが、もっとも重要です。
ただ「泣ける」作品かどうかに注目していてはこの「本質」を見落としやすく、損をしやすいです。
まとめ
この記事でもっとも伝えたいのは、
「プラメモ」の「本質」は泣ける作品ではない。
(泣ける要素はあるが、「泣けるか否か」の視点では楽しみにくい!)
「本質」は「自分が人生で何を選び、どう生きるか」を考えるきっかけとなる作品。
ということです。
この「本質」を知って、正しい視点で作品を見れば、ただ「泣ける作品」として見るのとは全く違った楽しみ方ができます。
その結果、「泣ける」ならこの作品はあなたにとっての最高の作品の1つになるのではないでしょうか!
わたしが幸運だったのは「プラメモ」を「リアルタイム」で見たことです。
余計な情報がなかったからこそ、わたしは作品の「本質」を理解できました。
時間が経ち、今はこの作品の評価のほとんどが「泣ける・泣けない」の2択でしか問われていません。
「泣ける作品」として見た人が、結果的に泣けて満足したのならそれで良いです。
でも、「泣けないから面白くなかった」と評価されてしまうのは、悲しいです。
だからこそこの記事で「プラメモ」の本質・正しい視点をお伝えしました。
この記事を読んで作品を楽しみ、好きになってくれれば最高に嬉しいです!