最近出会った新巻のラノベを読了したので紹介したいと思います。
この作品をオススメするのは、主人公が苦しんで、藻がいて、それでも頑張っている姿が好きな人ですね。
私も大好物です。
それを直感で悟ったので概要も見ずに衝動買いました!笑
作品は、著:有象利路先生 イラスト:叶世べんち先生
タイトル「君が、仲間を殺した数」
衝動買いした理由
私は始めにこの作品の主人公が苦しんで、藻がいて、それでも頑張っていると直感で悟ったから購入したと言いました。
その根拠は、表紙・タイトル・帯タイトル、です。
まあ、誰もが最初に見る当たり前の要素ですよね。いつもなら追加で概要欄です。
つまり、その当たり前がめちゃくちゃ素晴らしかったと言うことです!(くわっ)
皆さんはこの表紙を見て最初に何を感じましたか?
私は「この男の表情こわっ!」です。
だってあまりに鬼気迫る表情じゃないですか、
歯を食いしばって、怨敵を目の前にしているかの様な形相。
おまけに怪我だらけだし、衣服も汚れててボロッボロ。
この男はなんでこんな表情をしているんだ?
装備にも統一感が全くない!
左手に鉈のような剣を握り、背中にはより大きな剣の柄が見え、
腰の両側面には同じような形をした2本の短剣。
人物に対する疑問がむくむく育ってきたところで
「き、君が仲間を殺した数……(ごくり)」
最近の説明するような長ったらしいタイトルではなく、端的で直球、そして重い!
そこに畳み掛けるように帯タイの「もう心など、要らない」との文字。
最近の流行から外しているのに、当たり前の要素で
こんなにも私の心を惹く作品は久々だったので、
ものの10秒で手に取って、衝動買いするのもやむなしでした。
期待の内容は?
物語の世界観など、大枠の構造は正直目新しいものではありませんでしたね。
(でもこれは今のご時世では最も難しく、しょうがない部分とも思います)
世界には〈塔〉というダンジョンのようなものがあり様々な資源
ほとんどそこから得ている。塔には魔物という敵がいるため、
〈職:ジョブ〉と、それに伴う〈技能:スキル〉を持った〈昇降者〉しか入れない。
塔の頂に至った者はおらず、生活の糧を得る傍ら、塔攻略を目標にする者が多い。
主人公たちも例に漏れず〈昇降者〉で幼馴染の集まった駆け出しパーティ。
展開もある程度予想していましたが、やはり大きく外れるようなこともありません。
ですが、物語の雰囲気、主人公の葛藤や苦悩の見せ方は
私の心を動かすのに十分なものでした!
その理由を話すのは結構致命的なネタバレになる気がするので控えますが、
最後の十数ページの、とあるシーン。
脳裏に浮かぶ主人公の虚ろな背中は、私の心を掻きむしるようでした……。
(最終章の2枚の挿絵も見ているだけで主人公の心情を想像でき、苦しくなります)
あと、今作のイラストレーターに叶世べんち先生を起用したのは
本当に素晴らしい判断だと思う。
表紙は本の内容、退廃的な主人公の雰囲気が最高に伝わってくるし、
明るいシーンの絵は柔らかさと儚さが混在しており、
この物語に非常にマッチしていると感じられたから。
(ヒロインたち(+アル)の可愛さったらねぇんだ……)
例えるなら「灰と幻想のグリムガル」十文字青先生と白井鋭利先生のコンビだろうか。
(伝わればいいな…)
最後に
さて、今作はもう次巻で完結予定だそうです。
もちろん買います。
作品の雰囲気が大変気に入っていますので、
次巻の満足度次第では熱量重視の暴走応援記事を書くぜ!
では、次の記事でお会いしましょう(^ ^)
有象利路先生、次巻を心から楽しみにしておりますよ!